2013年7月 札幌市南区にキッズスペースのある子連れカフェとしてオープンしました。
そして6年目の今、経験したことのないほどの世界的変化を迎えています。
お客様がお店に来ていただくスタイルの当店も急激な変化を実感しています。
わたし達はこの大変化の時にこそ、SUVACOを支持して応援してくれる皆さんにより良いお返しができると考えています。
子どもと家族、自分自身のために、安心安全な美味しい食事と場所の提供。
それがSUVACOの在り方だからです。
《SUVACOは当分の間、完全予約制、もしくは少人数制のカフェにチェンジします》
オープン以来、たくさんのママやパパに来ていただきました。
当初は、孤独になりがちなママを応援したくてカフェを始めたんです。
自分も経験していた子育てと仕事の両立の大変さ。
子どもと食事をするとつい、イライラしてしまう。
すっかり冷めてから食べることになる食事。
そんなママたちがゆっくり食事できる憩いの場を作りたいと思いました。
ママとお子さんで来て、いろんな悩みを語り合ってスッキリして帰るお客さんが多かったなと感じます。
カフェを運営している中で、思ってもみなかった嬉しいことが起こり始めました。
お客さん同士が仲良くなっていったんです。
同じ境遇にいるママたちが意気投合して、連絡先を交換したり、仕事につながったり。
遠くに引っ越してしまうあるお客さんのためにお客さん同士が送別会を開いたこともありました。
ママたちが癒され繋がる場所を提供できたことが喜びになりました。
今では、お客さんから始まった関係でも配膳や片づけを手伝ってくれたり買い出しや、お互いの子どもの面倒をみあったり、一緒に食事に行ったり。
お客さんと店主という関係の垣根を越えてお付き合いが広がっています。
この度の感染拡大措置騒動が起こる前から考えていたことがあります。
私自身、子どもも大きくなり子育てに対する見え方が変わったからなのかも知れませんが
「孤独になりがちなママ」
「子育ての中で落ち込みがちなママ」
という存在が周りに見当たらなくなってきたんです。
子どもたちも自分たちで成長してくれているし、ママ自身も成長してる。
お店に来るのは家族連れになって、パパが積極的に子育てに参加しているんです。
ママだけじゃない、夫婦での子育てが当たり前になってきているんだなと実感しています。
子どもが小さいときから連れてきていたママは、子供が手を離れ一人で来てくれることも多くなりました。
2018年9月、北海道胆振東部地震の後、厚真町へ炊き出しボランティアへ行ってきました。
暖かいごはんを手渡すだけで、驚くほど感謝されたんです。
食べることで生きる力が湧いて元気になる。食の力を目の当たりにしました。
私が持っている最大の力は、食を通して人々に生きる力や元気、笑顔を届けることができることです。
なにより、そうすることで私自身が幸せな気分になれるからです。
同じ境遇を経験してきた人間同士の付き合いができている今、人同士のお付き合いや地域の中での「助け合い」が有難く、心地よく、嬉しさを感じています。
これからのSUVACOは、食と地域コミュニティの中で一緒に子ども、人の成長を感じる場所として『地域のリビングルーム』になる場所を目指します。
これまで、応援してくださってる皆さんのおかげでカフェ経営や食を通じたコミュニティづくりの経験を積んできました。
皆さんへの感謝を伝えるには、安心安全を徹底して作ることだと考えています。
カフェには3つの部屋があります。
当分は1部屋ひと組限定で、なるべくほかのグループと一緒にならないように配所しつつ最大限満足を提供できるように営業します。
ご予約先は公式LINE、またはお電話での受付となっています。
お弁当やパンの宅配も始めました。
料理とコミュニティを組み合わせた全国宅配セットも開発中です!
今後は、私たちと全国で一緒にご飯が食べられるかも!
最後に。
いま、精神的にも状況的にも差し迫っている方がいることでしょう。
すぐに収束するのか、半年や1年かけてゆっくりと収束するのかはわかりません。
ただ感じるのは、いつどんな状況でも希望は必ずあるということ。
これまで多くの転機のたびに、手を差し伸べてくれるご縁が現れてきた実体験があります。
希望をもって「今できること」に集中して乗り越えてきました。
今回もそう感じています。絶対に大丈夫だと。
これからもSUVACOをよろしくお願いいたします。
SUVACOオーナー
野坂実紀